2017-01-01から1年間の記事一覧

AKITA TOP COMICS500 栄光なき天才たち

8月31日(木)に1冊目、9月28日(木)に2冊目が発売されました。 秋田書店さん、沢さん、どうもありがとう! 読者の皆様、よろしくお願いいたします!栄光なき天才たち 1 勝者以上に光を放つ敗者たちのモノガタリ (AKITA TOP COMICS500)作者: 森田信吾伊藤智義出…

ホログラフィ入門

下馬場先生と共同で執筆した「ホログラフィ入門」(講談社)が8月5日に発売されました。これまでのホログラフィ関連書籍との違いは、ホログラフィとコンピュータに焦点をしぼったところです。これまで研究してきたことのまとめにもなっています。4000円と、…

将棋電王戦の憂鬱(4)

2013年の第2回将棋電王戦から、毎年この時期に感想を書き続けて5年になりました。今回で最後になると思います。 先ほど、NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」が放映されました。その中で佐藤天彦名人は次のように語りました。 「これで、自分が背負…

ツイッター検索の容易さ

沢さんが編集長を勇退したのをきっかけに、「永遠の一手」に関連する記事を毎日一つ、書いてきました。そろそろ他の業務に支障が出そうですので、ここでひとまず、筆を置きたいと思います。お読み頂いた皆様には御礼申し上げます。 最初に「永遠の一手」の書…

アルファ碁とディープ・ブルー

「機械が知性を持った」「歴史的な転換点」。 そう聞くと、アルファ碁のことだと思うかもしれません。しかし、そう報道されたのは、IBMのチェス専用スーパーコンピュータ「ディープ・ブルー」が世界チャンピオンを破ったときでした。1997年5月、今から20年も…

囲碁とコンピュータ

今日は将棋ではなく、囲碁の状況について、書いておこうと思います。 アルファ碁の登場で、囲碁界もコンピュータソフトがあっという間にプロ棋士を追い越していきました。「突然」という印象を持った方も多かったかもしれません。ですが、それはあまり正確で…

史上5人目の中学生プロ棋士

最近の将棋の話題は、なんといっても藤井聡太四段ですね。昨日も勝って、連勝を26に伸ばしました。すごいですね。 中学生でプロになった(プロの資格を得た)棋士は過去に4人(加藤一二三、谷川浩治、羽生善治、渡辺明)しかいなくて、皆、記録や記憶に残る…

目を持ったコンピュータ − AIの本質

「永遠の一手」の第1話に出てくる将棋ロボット『詰め郎君』には「目」があります。盤面だけでなく、追い詰められていく羽内名人を冷徹に観察していきます。それには理由があります。 人工知能AIと聞くと、どんなイメージを抱くでしょうか?人間に取って代わ…

プロ棋士と将棋ソフトは協力できるか?

将棋にしても囲碁にしても、プロ棋士の実力を超えたコンピュータソフトの登場には賛否がありますね。肯定的な意見としては「将棋(あるいは囲碁)の可能性が広がる」というものです。 私はこの意見に懐疑的です。 6月12日のブログで書きましたが、アマ五段の…

天才の涙

かつて、芹沢博文という破天荒で天才肌の棋士がいました。私が知っているのは晩年のテレビタレントというイメージのプロ棋士でした。 何かの番組で芹沢の話になりました。若い頃はめっぽう強くて、二日酔いでも将棋を指せば勝ってしまうというほどで、当然、…

「序盤からボコボコにされた」というキーワード

「永遠の一手」の連載が始まってすぐに、将棋の常識としておかしいという指摘がいくつかありました。その一つに第1話の一郎のセリフがあります。「名人には終盤でボコボコにされた。 だけど、彗星には… 序盤からボコボコにされたんだ…」 将棋で「序盤からボ…

永遠の一手 書評の御礼

なかなか時間が取れなくてブログの更新もなかなできませんが、今月は「永遠の一手」を中心に少しでも書き留めておこうと思っています。 今日は、ブログで書評を書いて頂いた方々をご紹介して、御礼とさせて頂きたいと思います。・「豚か狼か」様 連載開始か…

編集長 沢考史

昨年の今日、6月9日、「永遠の一手」の連載が始まりました。大学入学時の同級生だった沢さんとの念願の一作でした。沢さんは先日、編集長を勇退し、異動となりましたので、直接編集を担当してもらうのは最初で最後の作品になりました。ギリギリ間に合ったと…

NHK-BS 吉岡隆徳

NHK-BSで「栄光なき天才たち」の2回目が放送されました。 制作された皆様、ご覧頂いた皆様、ありがとうございました!http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=eikou2http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/work/genius/g2/yoshioka_btm.htm

日常のイベント、10年をかけたチャレンジへの思い

4月も今日が最終日。前回の記事が3月だったので、4月にも一つは日記をしたためておきたい。 4月の幕開けは改組で始まった。千葉大学の工学部は1学科制になり、総合工学科だけになった。2年生になると、それぞれ希望するコースに進む。教員組織も変わり、私の…

2016年度卒業式・修了式

先週の3月23日(木)に学部の卒業式があり、24日(金)に大学院の修了式が行われた。卒業、修了の皆さん、おめでとうございます。 30代の頃は、大学人の私にとって、研究が一番大事だった。研究成果を上げることや、現状よりももっと研究環境の良いところへの異…

NHKと「栄光なき天才たち」

昨日の3月25日(土)、NHK-BS1で「“栄光なき天才たち”からの物語」が放映された。「栄光なき天才たち」第1巻・第2話『古橋廣之進』である。 http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/work/genius/g1/furuhasi_top.htm 原作を書いたのは1986年、30年前のことであ…

フジテレビと「栄光なき天才たち」

平成28年8月13日(土)、フジテレビで「栄光なき天才たち〜名も無きヒーローに学ぶ幸せの見つけ方〜」というドキュメンタリー番組が放映された。http://www.fujitv.co.jp/b_hp/160813premium/ NHK、双日の話と同じ時期にフジテレビからも打診が届いていた。 た…

双日と「栄光なき天才たち」

「栄光なき天才たち」が連載されていた頃の若者たち(つまり、私たちの世代)が、今はそれなりに決定権を持つ立場になったためだろうか、最近、「栄光なき天才たち」にオファーが舞い込んできている。大変ありがたいことである。 NHKの話と同時に、2つの話が…

最後の指導

学位取得が決まった学生の博士論文に目を通し、最終確認を行った。 たまたま学生が不在だったので、朱書きした原稿を学生の机に置き、メールを書いた。2017/02/11 15:56、Ito Tomoyoshi: > ○○君 > > 伊藤です。 > > 博士論文の確認が終わりましたので、机の…

御礼: 千葉大学生協ブックセンター様

レジ横の柱にA1版のポスターを貼ってもらいました。 ありがとうございます。 ポスター 平積みの様子

御礼: 書泉グランデ様

沢さんから書泉グランデの様子が届きました。 ありがとうございます。 複製原画展示の様子 販売の様子

メインタイトル

1月12日の「将棋の監修について」の中で、メインタイトルについても少しふれました。松島さんが読んでくれて、次のような感想を届けてくれました。> 「永遠の一手」のタイトルは確か作画でいっぱいいっぱいだった時に・・・・ > 編集長「永遠の一手でどうで…

将棋の監修について

「永遠の一手」が発売されて1週間になりました。読者の皆様には感謝申し上げます。 以前にも書かせて頂きましたが、「永遠の一手」ではプロ棋士の監修を付けていません。それを気にされているご意見も散見されますので、今回はそのことについて書いておきた…

電子書籍「栄光なき天才たち(伊藤智義原作版)」

あけましておめでとうございます。 2017年は新年早々「永遠の一手」の単行本が出版されます。どうぞよろしくお願いいたします。 同じ日に「栄光なき天才たち」の電子版も出して頂くことになりました。どちらも秋田書店、沢編集長の担当です。大変ありがたく…