2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

母親のこと

記事が掲載された後、体調が良くなってきた母親は病院から施設に移ることになり、最後の精密検査を受けました。ところが、そこで進行性の肺がんが見つかり、余命3カ月と診断され、その通りとなりました。 人の命というのは、はかなく、不思議な感じも受けま…

【後記】「体験してわかった高齢者医療の大問題−気管切開と胃ろう」

関連記事がニュースになっていますね。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120627-OYT1T01056.htm?from=tw

「体験してわかった高齢者医療の大問題−気管切開と胃ろう」(2012年02月15日)の初稿

老年医学会「立場表明2012」に高齢者医療を考える (2012年2月5日脱稿) 1月28日、日本老年医学会は「立場表明」(http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tachiba/jgs-tachiba2012.pdf)の改定版を公表した。高齢者の尊厳や家族の負担に配慮されており、少なから…

【後記】「秋入学への全面移行に反対する」

賛否はいろいろあると思いますが、関連して、産経新聞の「金曜討論」というコーナーで取り上げられました。 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120302/edc12030208180000-n1.htm

「秋入学への全面移行に反対する(2012年01月27日)」の初稿

秋入学の議論は教育上の本質となり得ているか? (2012年1月22日脱稿) 東大が秋入学へ全面移行しようとしているニュースが各報道機関でいっせいに流れた。東大が4月入学をやめて秋入学にすることは、東大の問題であるので口をはさむつもりはない。ただ、な…

「SPEEDIのデータ非公開に翻弄された研究者たち 2011年12月28日」の初稿

活かされなかったSPEEDI (2011年12月24日脱稿) 12月23日、文部科学省は、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「SPEEDI」(http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/index0301.html)のデータ公表が遅れたことについて、「当初から公表する必要があ…

「ゴール到達寸前に来た素粒子物理学―ヒッグス粒子までの道 2012年01月06日」の初稿

ヒッグス粒子にみる20世紀物理学の系譜 (2011年12月16日脱稿) ヒッグス粒子の存在が示唆された。20世紀に構築された素粒子物理の「標準理論」が完成する日も近いようである。 学生の頃、私は、南部陽一郎の書いた「クォーク―素粒子物理の最前線」(1981年…

「日本のスパコンがゴードンベル賞を独占した意味 2011年11月22日」の初稿

スパコン世界一のゴードンベル賞 (2011年11月19日脱稿) 2011年は、6月期に続き、11月期も「京」がスパコンランキング「TOP500」(http://www.top500.org/lists/2011/11)で1位に輝いた。1秒間に1京回の演算性能(10ペタフロップス)を記録して、文字通り「…

「「人工知能」研究の創始者ジョン・マッカーシーを追悼する 2011年11月01日」の初稿

人工知能の創世記を築いたジョン・マッカーシーを追悼する (2011年10月8日脱稿) 機械は知能を持てるだろうか?専門家でなくても興味をひかれる話題である。 人工知能(AI: Artificial Inetligence)という言葉を最初に提唱し、AI研究を先導して、1971…

「IT社会を築いたもう1人の巨人デニス・リッチーを悼む 2011年10月21日」の初稿

現代のIT社会を築いたデニス・リッチーのC言語 (2011年10月15日脱稿) コンピューターは何でできている? 演算をするプロセッサに、メモリやハードディスクの記憶装置、キーボードやマウス、それにディスプレイ、それから…。 それは答えの半分でしかない。…

「アップルに始まりアップルに戻った36年:コンピューター史の中のジョブズ 2011年10月12日」の初稿

パソコンの時代:アップルに始まりアップルに戻った36年 (2011年10月8日脱稿) アップル社は、時価総額で、昨年、揺るがない地位にあったマイクロソフト社を抜いてIT業界のトップに立ち、今年の8月には全米企業の頂点に立った。その同じ8月に、創業者のステ…

コンピュータ界の巨人の逝去

2011年10月は、コンピュータ史上に名を残す3人の巨人が相次いで他界しました。WEBRONZAで、それぞれの追悼記事を書いたので、続けて掲載します。

【後記】「光速を超えたニュートリノ、決着をつけるのは誰か? (2011/10/01)」

先日、京都で行われた第25回ニュートリノ・宇宙物理国際会議(NEUTRINO2012:2012年6月3日〜9日)で、ニュートリノが光速を越えた実験結果が誤りだったと報告されましたね。http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG08013_Y2A600C1000000/ など。

「光速を超えたニュートリノ、決着をつけるのは誰か? (2011/10/01)」の初稿

光速を超えたニュートリノの実験結果に期待するもの (2011年9月29日脱稿) 光よりも速いニュートリノの実験結果が公開され、話題になっている。光速を超えるものが存在するならば、現代物理学の柱の一つである相対性理論が根底から否定されるからである。事…

【後記】「災害科学の祖・寺田寅彦からの宿題 (2011/09/21)」

本文ではリンクが切れていますが、12月3日(土)に「身の回りの科学から震災まで: 寺田寅彦とサイエンスの今」と題する一般向けの市民講演会が催されました。以下で動画配信されています。 http://www.y2003.phys.waseda.ac.jp/ISCS2011/publec/movie/itoh/…

「災害科学の祖・寺田寅彦からの宿題 (2011/09/21)」の初稿

自然災害に対峙する寺田物理学 (2011年9月13日脱稿) 「天災は忘れた頃にやってくる」まさにその言葉を地でいくように、今年はかつてない自然災害に見舞われている。3月11日の大地震に端を発する東日本大震災、節電が叫ばれる中での記録的な猛暑、そして平…

【付記】「シャトルの後は宇宙エレベーターを (2011/08/25)」

私が宇宙エレベーターを初めて知ったのは、2009年8月のことでした。WOWOWから次のような問い合わせがありました。放映予定の「クエスト〜探求者たち〜宇宙エレベーターで宇宙へ! 青木義男教授の挑戦」の中で、青木先生が(拙著)「BRAINS」を手に学生に熱く…

「シャトルの後は宇宙エレベーターを (2011/08/25)」の初稿

スペースシャトル後の宇宙開発の夢を探る (2011年8月20日脱稿) 7月21日、最後のスペースシャトルが無事に帰還し、30年に及ぶシャトル計画が幕を下ろした。月に人類を送ったアポロ計画後の米国宇宙開発の主役となり、ハッブル宇宙望遠鏡をはじめ、多くの衛…

「スパコン世界一の戦略をよむ (2011/08/05)」の初稿

スパコン世界一の事実と実際 (2011年7月25日脱稿)世界一になった「京」 2011年6月20日に発表されたスーパーコンピュータ(スパコン)の性能ランキング「TOP500」において、国策の次世代スパコン「京(けい)」が1位になった。「地球シミュレータ」以来、7…

WEBRONZA 2011年度 執筆記事一覧

掲載日2011年 8月5日: スパコン世界一の戦略をよむ 8月25日: シャトルの後は宇宙エレベーターを 9月21日: 災害科学の祖・寺田寅彦からの宿題 10月1日: 光速を超えたニュートリノ、決着をつけるのは誰か? 10月12日: アップルに始まりアップルに戻った36…

WEBRONZA

朝日新聞WEBRONZAの定期執筆を行っています。結構つらいものがあって、今年度はどうしようかと思っていたのですが、結局は契約更新をしました。昨年の8月に引き受けて、1年も経たずに辞めるのは、さすがに失礼に思ったからです。また、お誘いを頂くことは光…