日記

将棋電王戦の憂鬱(4)

2013年の第2回将棋電王戦から、毎年この時期に感想を書き続けて5年になりました。今回で最後になると思います。 先ほど、NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」が放映されました。その中で佐藤天彦名人は次のように語りました。 「これで、自分が背負…

日常のイベント、10年をかけたチャレンジへの思い

4月も今日が最終日。前回の記事が3月だったので、4月にも一つは日記をしたためておきたい。 4月の幕開けは改組で始まった。千葉大学の工学部は1学科制になり、総合工学科だけになった。2年生になると、それぞれ希望するコースに進む。教員組織も変わり、私の…

東北以外の東日本大震災

いろいろな事情もあって、東日本大震災は東北地方がクローズアップされる。それはそれで異論をとなえるつもりはない。ただ、やはり「東日本」と呼称されるだけあって、影響は様々な地方に及んでいる。 私の実家は東京にある。古い家だったので、大雨や地震が…

将棋電王戦の憂鬱(3)

2015年4月11日(土)、電王戦ファイナルが、プロ棋士側の3勝2敗で終了した。ルールとしては、ハードウェアの統一やソフトの事前貸し出しなど、違和感があった。ルール上の欠陥を露呈するように、対局全体を通して、ソフトのバグ出しという側面が出た。 ただ…

八重樫東

たまたまテレビをつけたら、ボクシングのタイトルマッチをやっていた。感動した。負けたけれど、感動した。ボクシングの試合を観て感動したのはいつ以来だろう。もしかしたら、初めてかもしれない。

杉本先生の逸話

牧野さんが「本の御礼」を見てくれてコメントをしてくれました。ありがとうございます。 http://jun-makino.sakura.ne.jp/Journal/journal-2014-04.html#15# 牧野さん 「感想の2つめは、牧野さんの言動が師匠の杉本先生にかぶって見えることです。ただ単に…

牧野さんへ本の御礼

昨年10月に「原発事故と科学的方法」(岩波書店)を牧野さんが出版されました。その際、私にも1冊送ってくれて、メールでは御礼をしました。 このブログでも御礼の書評を書こうと思ったのですけど、当時の反響が大きく、気圧されて、書けませんでした。ネッ…

STAP報道の異常

かつて「栄光なき天才たち」で理研を書いた。その関係からか、報道機関からの取材依頼が続いている。3月初めから今日まで、大手放送局3件、大手新聞社2件。 最初の1件(電話取材)は、「STAP細胞の論文の問題」に触れずに、「理化学研究所の歴史」にしぼった…

将棋電王戦の憂鬱(2)

現在、将棋界でプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトの熱戦が繰り広げられています。「第3回将棋電王戦」。 私は将棋ファンだし、コンピュータに関係する教育研究を行っています。かつてはコンピュータ将棋に関心を示していたこともありました。ただ、現在は人…

ノモンハン事件と祖父のメモ

ある新聞にノモンハン事件(1939年)についての特集記事が載っていた。日本とソ連の間で本格的な戦闘に発展し、多数の戦死者が出た歴史的なできごとである。 私の義理の祖父はこの戦闘に従軍していた。祖父の家族はその事実を知ってはいたけれども、当時の話…

My Favorite Songs

スペクトラムを調べていて、メンバーがキャンディーズのバックバンドをしていたこともわかって驚いた。キャンディーズが解散したのは私が中学生の頃である。同級生の中では、ファイナルコンサートに行く行かないで、ずい分盛り上がっていた。私はファンでも…

スペクトラム

…といっても、物理学ではなく、音楽の話である。 先日、40前後の知人と話していたとき、「米米クラブのファンだった」と聞いた。 それなら、「スペクトラムも好きだった?」と尋ねると、知らないという。 「おかしいな?」と思った。 私は米米クラブのファン…

「将棋電王戦」の憂鬱

将棋ソフトがプロ棋士に勝ち越した。「あ〜あ、やっちゃったなぁ」という感じで落胆した。 私は将棋が好きである。小学生のときはそれなりに勉強して、それなりの棋力である。コンピュータを研究テーマの中心にしたとき、コンピュータ将棋にも興味があって、…

母親のこと

記事が掲載された後、体調が良くなってきた母親は病院から施設に移ることになり、最後の精密検査を受けました。ところが、そこで進行性の肺がんが見つかり、余命3カ月と診断され、その通りとなりました。 人の命というのは、はかなく、不思議な感じも受けま…

一番食べたかったもの

昨日、妹からインスタントラーメンを食べさせてもらったという。 「スプーンに二口」 「おいしかった」 と笑顔がこぼれた。 こみ上げるものを抑えて、 「よかった」 と笑顔を返した。

推薦図書

1月14日の日記で、「東京大学 学科別 分類による推薦図書のサイト」について、紹介しました。運営元がよくわからないと書きましたが、2月3日の朝日新聞に掲載されていました。塾を経営している会社のようですね。

推薦図書?

明けましておめでとうございます。 1月から3月にかけては、大学がもっとも忙しくなる時期であり、今日はセンター試験の第1日目でした。受験生の皆さん、いかがだったでしょうか。 たまたま「東京大学 学科別 分類による推薦図書のサイト」というところを見つ…

ホログラフィの書籍紹介

寺田寅彦の講演会に、思いがけない方が聴きに来られていました。ホログラフィアートの第一人者である石井勢津子先生です。「面白かった」と感想を伝えに来て頂き、大変嬉しく思いました。ありがとうございました。 http://www.img.cs.titech.ac.jp/~setsuko/…

「寺田寅彦」の市民講演会

明日、下記の市民講座(無料)でお話をさせて頂きます。 よろしくお願いいたします。http://www.y2003.phys.waseda.ac.jp/ISCS2011/publec/2011/09/14/hello-world/「身の周りの科学から震災まで:寺田寅彦とサイエンスの今」日時: 2011年 12月 3日…

「プロメテウスの罠」 − 追記

私は筆が遅い。 昨夜も、コメントを書き始めたのは11時だったが、あれだけの文章を書きあげるの数時間を要し、アップしたのは午前4時に近かった。どうも頭の中の思考をそのまま文章に転写するのは難しい…。 深夜のもうろうとする頭の中で、肝心なことがぼや…

「プロメテウスの罠」 − 知見と今後への期待(下)

「残念」な点は、私自身がもっともよく知りたいと思っていることが、大震災発生から半年以上も経っているのに、明らかにできていないという現状である。具体的には、下記の3点である。 (1)当事者(政府、官僚、東電)は、どのレベルで情報の統制を行おう…

「プロメテウスの罠」 − 知見と今後への期待(上)

「理性の資質」をアップし終えた10月15日の2日後、17日から朝日新聞で「プロメテウスの罠(研究者の辞表)」が始まり、11月6日、21回の連載記事が終了した。知らなかったことも多く、興味深く読み始めた。ところが、途中から、少々、違和感も覚えた。記事自…

(続)都立武蔵高校

ウィキペデイアを見たら、「武蔵高校」が「都立武蔵高校」に直っていました。 修正して頂いた方、ありがとうございます。

理性の資質をアップし終えて

私はどちらかといえば筆が遅い方で、一つのメール(しかも短文)を書くのに30分もかかることがよくあります。ですから、4月からたった3ヶ月で書きあげた文章は推敲も十分ではなく、人にお見せできるものではなかったかもしれません。 ですが、大震災に直面し…

都立武蔵高校

スペインで開催されていた第59回サンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門の審査結果が24日に発表され、映画『奇跡』の是枝裕和監督が優秀脚本賞を受賞した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110925-00000007-flix-movi 実は、是枝さんと私は、…