(備忘録)91%の民意

今回の投票率である。 前回が80%台、前々回が70%台だったので、きわめて高い投票率だった。 「過半数を超えたものがいないので」という理屈がまかり通るとは思わなかった。

(備忘録)6-8-0

【分析】 内:5-2-0 外:1-6-0 有識者とは何だろうか?

(備忘録)魚は頭から腐る by 佐藤優

先日、クローズアップ現代(NHK)に出演していた佐藤優さんがロシアやドイツで語られていることわざとして紹介していた言葉である。 日本という国は先進国の中では極めて特殊で、民主主義を自ら勝ち取った経験がない。だからだろうか、民主主義に対する思い…

(備忘録)リアル白い巨塔

現在、tvkで「白い巨塔」が再放送されていて面白く観ている。ところが先週、似たような状況に立ち合うことになり、衝撃を受けた。教育の現場で民主主義が崩壊していく危機感は大きい。

「十四代」

8月の終わりに、ある地方大学に教員として勤務している二人の卒業生から、連名で還暦のお祝いが届いた。「十四代」という日本酒好きならば一度は口にしたいプレミアの付いている一品である。 今日はちょっと嬉しいことが続いたので、封を開けさせてもらった…

お祝いのお酒

還暦のお祝いに卒業生からたくさんのお酒を頂いた。私は日本酒が好きで、通常のOB・OG会でも日本酒をお土産に持ってきてくれる卒業生は多い。今年は還暦ということで高級な日本酒が多い。せっかくなので紹介しておきたい。 大信州酒造「大信州 手いっぱい」 …

2022年度OB・OG会

今年の研究室のOB・OG会はGW初日の4月29日(金)にオンラインで開催された。私は1962年生まれで1992年に大学教員になったので、今年は還暦でもあり、教員生活30年の節目の年でもある。 卒業生が還暦のお祝いとしてフォトブックを作製してくれた。懐かしい写真に…

還暦 - 耳順(じじゅん)

60歳になった。よくここまで生きてきたなと自分を褒めてあげたいと思う。感慨深い一方、60歳の実感はなかなかわいてこない。ただ、一日一日定年退職が近づいてくるという現実感はある(私の勤務先の定年は65歳である)。 年齢を表す言葉として論語に「吾、十…

専門書の重版

下馬場さんと共著で書いたホログラフィの専門書(大学3年生以上を対象)が重版しました。ホログラフィの研究者はそれほど多くないので、大変嬉しいですね。ありがとうございます。ホログラフィ入門 コンピュータを利用した3次元映像・3次元計測 (KS理工学専…

Nature Electronics

四半世紀(25年)続けてきたホログラフィ専用計算機 HORN の最新成果が Nature Electronics 4月号に掲載されました。とても嬉しく思っています。https://www.nature.com/natelectron/研究成果は表紙絵にも採用されて、編集部がつけてくれたタイトル「Video h…

「楽して生きる」「楽しく生きる」

年度の終わりになると、卒業していく学生との思い出が自然と浮かんでくる。 1人の学生が1年ほど前に、こんなことを言った。 「ぼく、楽して生きていきたいんです」 就職活動を直前に控えて、私が「希望の会社は?」と聞いた答えだった。 ちょっと面食らった…

AKITA TOP COMICS500 栄光なき天才たち

8月31日(木)に1冊目、9月28日(木)に2冊目が発売されました。 秋田書店さん、沢さん、どうもありがとう! 読者の皆様、よろしくお願いいたします!栄光なき天才たち 1 勝者以上に光を放つ敗者たちのモノガタリ (AKITA TOP COMICS500)作者: 森田信吾伊藤智義出…

ホログラフィ入門

下馬場先生と共同で執筆した「ホログラフィ入門」(講談社)が8月5日に発売されました。これまでのホログラフィ関連書籍との違いは、ホログラフィとコンピュータに焦点をしぼったところです。これまで研究してきたことのまとめにもなっています。4000円と、…

将棋電王戦の憂鬱(4)

2013年の第2回将棋電王戦から、毎年この時期に感想を書き続けて5年になりました。今回で最後になると思います。 先ほど、NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」が放映されました。その中で佐藤天彦名人は次のように語りました。 「これで、自分が背負…

ツイッター検索の容易さ

沢さんが編集長を勇退したのをきっかけに、「永遠の一手」に関連する記事を毎日一つ、書いてきました。そろそろ他の業務に支障が出そうですので、ここでひとまず、筆を置きたいと思います。お読み頂いた皆様には御礼申し上げます。 最初に「永遠の一手」の書…

アルファ碁とディープ・ブルー

「機械が知性を持った」「歴史的な転換点」。 そう聞くと、アルファ碁のことだと思うかもしれません。しかし、そう報道されたのは、IBMのチェス専用スーパーコンピュータ「ディープ・ブルー」が世界チャンピオンを破ったときでした。1997年5月、今から20年も…

囲碁とコンピュータ

今日は将棋ではなく、囲碁の状況について、書いておこうと思います。 アルファ碁の登場で、囲碁界もコンピュータソフトがあっという間にプロ棋士を追い越していきました。「突然」という印象を持った方も多かったかもしれません。ですが、それはあまり正確で…

史上5人目の中学生プロ棋士

最近の将棋の話題は、なんといっても藤井聡太四段ですね。昨日も勝って、連勝を26に伸ばしました。すごいですね。 中学生でプロになった(プロの資格を得た)棋士は過去に4人(加藤一二三、谷川浩治、羽生善治、渡辺明)しかいなくて、皆、記録や記憶に残る…

目を持ったコンピュータ − AIの本質

「永遠の一手」の第1話に出てくる将棋ロボット『詰め郎君』には「目」があります。盤面だけでなく、追い詰められていく羽内名人を冷徹に観察していきます。それには理由があります。 人工知能AIと聞くと、どんなイメージを抱くでしょうか?人間に取って代わ…

プロ棋士と将棋ソフトは協力できるか?

将棋にしても囲碁にしても、プロ棋士の実力を超えたコンピュータソフトの登場には賛否がありますね。肯定的な意見としては「将棋(あるいは囲碁)の可能性が広がる」というものです。 私はこの意見に懐疑的です。 6月12日のブログで書きましたが、アマ五段の…

天才の涙

かつて、芹沢博文という破天荒で天才肌の棋士がいました。私が知っているのは晩年のテレビタレントというイメージのプロ棋士でした。 何かの番組で芹沢の話になりました。若い頃はめっぽう強くて、二日酔いでも将棋を指せば勝ってしまうというほどで、当然、…

「序盤からボコボコにされた」というキーワード

「永遠の一手」の連載が始まってすぐに、将棋の常識としておかしいという指摘がいくつかありました。その一つに第1話の一郎のセリフがあります。「名人には終盤でボコボコにされた。 だけど、彗星には… 序盤からボコボコにされたんだ…」 将棋で「序盤からボ…

永遠の一手 書評の御礼

なかなか時間が取れなくてブログの更新もなかなできませんが、今月は「永遠の一手」を中心に少しでも書き留めておこうと思っています。 今日は、ブログで書評を書いて頂いた方々をご紹介して、御礼とさせて頂きたいと思います。・「豚か狼か」様 連載開始か…

編集長 沢考史

昨年の今日、6月9日、「永遠の一手」の連載が始まりました。大学入学時の同級生だった沢さんとの念願の一作でした。沢さんは先日、編集長を勇退し、異動となりましたので、直接編集を担当してもらうのは最初で最後の作品になりました。ギリギリ間に合ったと…

NHK-BS 吉岡隆徳

NHK-BSで「栄光なき天才たち」の2回目が放送されました。 制作された皆様、ご覧頂いた皆様、ありがとうございました!http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=eikou2http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/work/genius/g2/yoshioka_btm.htm

日常のイベント、10年をかけたチャレンジへの思い

4月も今日が最終日。前回の記事が3月だったので、4月にも一つは日記をしたためておきたい。 4月の幕開けは改組で始まった。千葉大学の工学部は1学科制になり、総合工学科だけになった。2年生になると、それぞれ希望するコースに進む。教員組織も変わり、私の…

2016年度卒業式・修了式

先週の3月23日(木)に学部の卒業式があり、24日(金)に大学院の修了式が行われた。卒業、修了の皆さん、おめでとうございます。 30代の頃は、大学人の私にとって、研究が一番大事だった。研究成果を上げることや、現状よりももっと研究環境の良いところへの異…

NHKと「栄光なき天才たち」

昨日の3月25日(土)、NHK-BS1で「“栄光なき天才たち”からの物語」が放映された。「栄光なき天才たち」第1巻・第2話『古橋廣之進』である。 http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/work/genius/g1/furuhasi_top.htm 原作を書いたのは1986年、30年前のことであ…

フジテレビと「栄光なき天才たち」

平成28年8月13日(土)、フジテレビで「栄光なき天才たち〜名も無きヒーローに学ぶ幸せの見つけ方〜」というドキュメンタリー番組が放映された。http://www.fujitv.co.jp/b_hp/160813premium/ NHK、双日の話と同じ時期にフジテレビからも打診が届いていた。 た…

双日と「栄光なき天才たち」

「栄光なき天才たち」が連載されていた頃の若者たち(つまり、私たちの世代)が、今はそれなりに決定権を持つ立場になったためだろうか、最近、「栄光なき天才たち」にオファーが舞い込んできている。大変ありがたいことである。 NHKの話と同時に、2つの話が…