2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

論文の採択

昨日は書籍の発売とともに、嬉しい知らせも届いた。待ち望んでいた論文の採択通知である。自信を持っていた研究成果だったのだけれど、なかなか採択されずにいた。論文の採否は、編集者や査読者の相性で決まることも多い。特に、新規性の高い論文は評価が定…

GPUプログラミング入門

GPUプログラミングの本を編者として執筆しました。前評判は上々で、アマゾンでは発売初日の今日、在庫切れになり、書籍全体のランキングでも300位くらいに入りました。もちろん、本の評価はこれからですので、読者の方々にとって有用であればと願っています…

「サイエンスインカレが卒業研究に一石を投じる期待」(2013年3月26日初稿;3月30日改定稿掲載)

3月最初の週末にサイエンスインカレの研究発表会が開催された。インターハイといえば全国高等学校総合体育大会(略して高校総体)のことで、皆さんもよくご存じだろう。その大学版がインカレ(インターカレッジ)であり、科学技術の分野で競い合う大会がサ…

「エレベーター事故はなぜ再発したのか」(2013年3月21日初稿;3月26日改定稿掲載)

2006(平成18)年6月3日、男性がエレベーターから降りようとしたところ、戸が開いたままの状態でエレベーターが上昇し、乗降口の上枠とかごの床部分の間に挟まれて亡くなるという痛ましい事故が起きた。その公判が、6年9カ月後の今年3月11日に…

「4Kテレビに思う「技術力の本質」」(2013年2月12日初稿;2月15日改定稿掲載)

最近、4Kテレビが話題である。総務省も先日、4Kテレビ用の放送を2年前倒しして2014年7月に開始すると発表した。世界初になるという。Kはキロ(1,000)を表す。4Kテレビは、正確には4K2Kで、約4,000×2,000の画素数(解像度)をもつ。現在主流のフルハイビジョ…

「公務員の早期退職はなぜ悪いのか?」(2013年1月27日初稿;1月31日改定稿掲載)

下村博文文部科学大臣が「教員の駆け込み退職に苦言」というニュースが流れた。これは「パワーハラスメントなんじゃないかな?」と思った。民間の企業で、働けば働くほど給料が減ることが明らかな上で働かせ続けたら、労働基準法で引っかかるように思うのだ…

「スパコン報道にみる科学技術を伝える難しさ」(2013年1月22日初稿;1月25日改定稿掲載)

私事で恐縮であるが、年末年始は今春に刊行予定の技術書の編集に追われた。グラフィックス処理専用に開発されたプロセッサGPU(Graphics Processing Unit)を用いた数値計算の入門書である。研究グループで分担執筆し、私は編者として取りまとめを担当してい…

WEBRONZA

今年度、朝日新聞WEBRONZAの契約は更新しなかった。 毎月1〜2本、時事問題に関する記事を書くのは、推敲を重ねるタイプの私にとっては結構大変だった。自分の意見を世間に問うことができる機会はそうそうなく、残念な思いもある。ただ、自分自身にとっての優…