2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

京とTSUBAMEのゴードンベル賞

高速計算のオリンピックのような存在として、ゴードンベル賞というものがある。その年の最高性能を示した数値シミュレーションに贈られる。今年のゴードンベル賞は「最高性能賞」を「京」(理研、富士通)が、「特別賞」を「TSUBAME」(東工大、NEC/HP)が受…

(追録)隠されたSPEEDIとスルーされた研究者の提言

牧野さんの公開日誌の11月11日は次の3行で始まっている。 ・3月の文科省測定 ・いや、これ見るとSPEEDI の結果を明らかに使ってるなあ、と。15日夜に浪江町津島あたりにいって測定してる。 ・元記事は読んでないんだけど、伊藤君のこれみて。 牧野さんの日誌…

「プロメテウスの罠」 − 追記

私は筆が遅い。 昨夜も、コメントを書き始めたのは11時だったが、あれだけの文章を書きあげるの数時間を要し、アップしたのは午前4時に近かった。どうも頭の中の思考をそのまま文章に転写するのは難しい…。 深夜のもうろうとする頭の中で、肝心なことがぼや…

「プロメテウスの罠」 − 知見と今後への期待(下)

「残念」な点は、私自身がもっともよく知りたいと思っていることが、大震災発生から半年以上も経っているのに、明らかにできていないという現状である。具体的には、下記の3点である。 (1)当事者(政府、官僚、東電)は、どのレベルで情報の統制を行おう…

「プロメテウスの罠」 − 知見と今後への期待(上)

「理性の資質」をアップし終えた10月15日の2日後、17日から朝日新聞で「プロメテウスの罠(研究者の辞表)」が始まり、11月6日、21回の連載記事が終了した。知らなかったことも多く、興味深く読み始めた。ところが、途中から、少々、違和感も覚えた。記事自…

スティーブ・ジョブズとデニス・リッチー、そしてジョン・マッカーシー

機械は知能を持てるだろうか? 専門家でなくても興味をひかれる話題である。 人工知能(AI= Artificial Intelligence)という言葉を最初に提唱し、LISP言語を開発してAI研究を先導したジョン・マッカーシーが10月24日、他界した。スティーブ・ジョブズ(5日…