将棋の監修について

 「永遠の一手」が発売されて1週間になりました。読者の皆様には感謝申し上げます。

 以前にも書かせて頂きましたが、「永遠の一手」ではプロ棋士の監修を付けていません。それを気にされているご意見も散見されますので、今回はそのことについて書いておきたいと思います。

 よく指摘されるのは次の2つですね。
 上巻18ページ:将棋ロボット“詰め觔君”が歩から並べ始める場面
 上巻80ページ:30手詰め

 将棋は、作法として玉から並べます。歩から並べ始めるのはおかしいのではないかという指摘だと思います。
 作法は、将棋本来のルールではなく、人間が形成してきた礼儀(作法)です。作法までロボットに組み込む必要はなく、逆に、このままの方が無機質な機械を暗示しているようで、良いように思いました。一方の人間である羽内名人は、作法通りに玉(王)から並べています。

 偶数手詰めはないというのはその通りです。
 ただし、大きな数字を扱うとき、私たちはしばしば概数で考えます。研究者は特にそうです。その方が物事の本質をつかみやすくなるからです。この場面では、長手数ということが示せればよいので、有効数字1桁で表現しました。しかも、この場面は独り言です。「27手詰め」や「33手詰め」と細かく(中途半端な数字で)書くよりも、30手程度もかかるという驚きは「30手詰め」という短い表現の方が自然な気がしました。

 私自身は承知の上で選択した表現なのですが、そう取ってもらえないのは、書き手が信用されていないということだと思います。

 作品には思い入れがあります。将棋についてのチェックは私の担当で、(おそらくは皆さんが思っている以上に)意外とまじめに取り組んでいます。作品作りの過程から、そのことを少しでもお伝えできればいいなと思います。

 少し前に、原作からネーム作りまでの沢編集長とのやり取りを紹介しました。
http://d.hatena.ne.jp/yayoi_2011/20161208/1481164112

 ここでは、作画が始まった後のやり取りを抜粋して紹介します。主として将棋関係のチェックのやり取りです。挨拶やプライベートな内容等、適宜削除しています。

・2015年11月13日 ネーム作業終了


(松島さん 作画作業)


・3月から漫画原稿の確認作業

On 2016/03/01 17:25, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> 第2話を作画中の松島さんから質問がありました。
>
> 添付のトーナメント表を作成中なのですが
> ここに入れる棋士の表記をどうするかということで、
>
> 「チーム×× ○○(棋士名) *段」
> となるかと思うのですが、
>
> この「段位」は何段にすればよいのか?
>
> というのが質問です。
>
> 現在の名人挑戦リーグは8段以上、
> 同時に10段というタイトル戦は廃止されているという物語設定から
>
> 8段か9段
>
> ということになるのですが、バリエーションが小さいかな、という気もします。
> また、主人公のイチローはこの第1回 新名人戦で8段参加か9段参加か。
>
> ご意見をいただければと思います。
>
> また、棋士名とチーム名は松島さんに考えていただこうかと思っておりますが、
> 何か参考になるものがあれば、示唆いただけると大変ありがたいです。

On 2016/03/01 22:02, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
> cc: 松島様
>
>> この「段位」は何段にすればよいのか?
>
> 漫画の中の名人戦は、現行の名人戦ではなく、
> NHK杯の将棋トーナメントのような感じですので、
> 4段から9段までいる方が自然だと思います。
>
> NHK杯は、予選があって下位の段位でも出場しています。
> 数は多くありませんが。
>
>> 同時に10段というタイトル戦は廃止されているという物語設定から
>
> 「10段」というのは、もともとタイトルの名称で、段位の中には
> 含まれません。
> 「10段」というタイトルはなくなり、今の「竜王」に引き継がれました。
> ちなみに、将棋界では、「名人」と「竜王」が最高ランクに
> 位置付けられています(はずです)。
>
>> また、主人公のイチローはこの第1回 新名人戦で8段参加か9段参加か。
>
> 漫画の中の設定では、周りからは、まだそれほど強くないと
> 思われているので、7段あたりが自然だと思います。
>
>> 何か参考になるものがあれば、示唆いただけると大変ありがたいです。
>
> 松島さんの感性にお任せしたいと思いますが、
> もし、詰まった場合は、昔の将棋指しを少しもじったものなどは
> いかがでしょうか。
>
> 例えば、明治から昭和初期に活躍した名人に関根金次郎という
> 人がいます。
> それをもじって、関根銀治郎など。
>
> 安直ですが、将棋をよく知っている人は「なるほどね」と
> 思うかもしれません。

On 2016/03/02 7:21, yukiharu matsushima wrote:
> 伊藤様
>
> 2話の新名人戦時の一郎は七段に設定いたします。
>
> その他のストーリーに関係してこない棋士の名前につきましては
> 全員ではないと思いますが、昔の棋士の名前などこちらで調べて
> 多少変更し(敬意もありますのであまりふざけすぎない程度に)
> 使用することにしました。
>
> 松島

On 2016/04/15 15:09, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> 1点ご相談が。
> 彗星社社長の名刺が出てくるのですが、そこにあるべき「名前」はどうしたらよ
> いかと。
>
> 普通の名前を作ってもよいのですが、なんとなく将棋ファンにニヤリとしてもら
> える名前などあったら・・・などと思いまして。

On 2016/04/16 17:59, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 「天童 駒一」
> などはいかがでしょうか。
>
> 将棋の駒といえば山形県天童市が有名で、一字彫りという手法があります。
> 将棋を知っている人ならば、「なるほど」と思ってくれるように思います。

On 2016/04/18 10:53, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> 「2030年、コンピューター将棋に挑む」
> のタイトルを考えてみました。
>
> 2030年、コンピューター将棋に挑む
> だけでいく可能性もあると思うのですが、コミックスになったときや、読者が話
> 題にしてくれることを考えると、
>
> 「***** −2030年、コンピューター将棋に挑む−」というように短めで分
> かりやすい、そして将棋ファンに反応してもらえるメインタイトルを設定し、
> 2030〜はサブタイトルとしていくのがいいのかなと感じました。
>
> そんでもって、考えてみたのですが、いかがでしょう。
> ご意見ください〜
>
> 沢としては「2.かなぁ・・・」という感じなのですが。
>
> よろしくお願い申し上げます!
>
>
> タイトル案 (沢のなかでよいと思われるもの6案)
>
> 1.
> 2030年、コンピューター将棋に挑む
>
> 2.
> 永遠の一手
> −2030年、コンピューター将棋に挑む−
>
> 3.
> 次の一手 HYPER!
> −2030年、コンピューター将棋に挑む−
>
> 4.
> 棋譜の大河
> −2030年、コンピューター将棋に挑む−
>
> 5.
> やぶれざる棋譜
> −2030年、コンピューター将棋に挑む−
>
> 6.
> 将棋 THE NEXT
> −2030年、コンピューター将棋に挑む−

・連載開始の2ヶ月前にメインタイトルが決まりました。

On 2016/04/20 2:30, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> ありがとうございます!
> 2で同意です。
>
>> 2.
>> 永遠の一手
>> −2030年、コンピューター将棋に挑む−
>
> シンプルで格好良いです!

・英語も付けてほしいという依頼が届きました。

On 2016/04/28 13:59, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> 永遠の一手ロゴについてご相談です。
>
> デザイナーさんから案が5案ほど上がってきました。
> どんなもんでしょうか。
>
> 単純に「2030年コンピューター将棋に挑む」を英語にするとどうなるのでしょう。
>
> すんません、甘えるようで恐縮ですが、お力を!

On 2016/04/28 21:21, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 直訳すると、こんな感じでしょうか。
> The professional shogi player challenges computer shogi in 2030.
>
> もう少しイメージを先行させて、「永遠の一手」を「時を超えた思考」に
> 置き換えてみます。
> Thought beyond time - the man stands on computer in 2030.
>
> 直訳すると「時を超えた思考 − 2030年、男はコンピュータの上に立つ」
> となります。
>
> 英語はイメージと割り切って2030を省くと、次のようなになります。
>
> ##
> 永遠の一手
> 〜 2030年、コンピューター将棋に挑む 〜
> Thought beyond time - the man stands on computer.
> ##
>
> 私も英語は苦手なので、どうでしょうか?

On 2016/04/28 23:04, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> おお!
> 英文、さすが!!!
>>> 永遠の一手
>>> 〜 2030年、コンピューター将棋に挑む 〜
>>> Thought beyond time - the man stands on computer.
>
> かっこいい!!
> これでいいんじゃないでしょうかあああ?

On 2016/05/10 20:39, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 伊藤です。
>
> 第1話の著者校、受領しました。
> ありがとうございました。
>
> 細かな点ですが誤植の可能性がある箇所をお伝えします。
>
> P15 1コマ:
>  プロ将棋側 → プロ棋士

・連載開始の1ヶ月前に第1話の著者校(ほぼ最終原稿)が届きました。

On 2016/05/18 18:28, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 第6話、受け取りました。
> ありがとうございます。
>
> 盛り上がってきましたね!
> 楽しみです!

・並行して、初稿も届きます。

On 2016/06/05 14:19, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 第2話の最終原稿をありがとうございます。
>
> 前回、頂いたときに気付けばよかったのですが、すみません。
> 画の中の文字に少々気になる箇所があります。
> おそらく修正は間に合わないと思いますが、本筋ではないので、
> 単行本化の際に参考にして頂ければ幸いです。
>
> (1) 「SHOUGI」→「SHOGI」(将棋会館の図中)
>   P206, 214, 218
>  #日本将棋連盟の英語名は「Japan shogi Association」になっています。

・2016年6月9日(木)、連載スタート!
・その後も作業は続きます。

On 2016/06/10 23:28, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 第3話、受領しました。
>
> 大変細かいところですが、気になったところを2点、
> お伝えします。
>
> P273 1コマめ: スクリーンに映し出された大盤
>  棋譜や大盤では、先手が下になるという規則があります。
>  この図では上下が逆になっているように見えますので
>  ご確認下さい。

On 2016/06/15 11:47, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> 本日着でご自宅あてに第4話の初校を送らせていただきました。
>
> 冒頭の契約棋士が彗星2030で練習しているシーンなのですが、
> 混乱しているような気がします。
> しかしながら、将棋に詳しくない私は正しい校正が入れられない!!
>
> 申し訳ありませんが、絵柄、描き文字含めて、大胆に修正を入れていただけます
> でしょうか。
> 赤入れしたものをスキャンして送っていただくのでもかまいません。

On 2016/06/15 17:11, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> たぶん、それほど大ごとにしなくても大丈夫だと思います。
> 画に合わせて修正してみましたので、お送りします。
>
> P296:
> 田坂9段の後手で構わないと思います。
> 大盤解説等では先手が下段になるとお伝えしましたが、
> コンピュータ将棋では、先手後手に関係なく、自分を
> 下段に持ってくるのは普通です。
> その方が見やすいので。
>
> 画に合わせると後手が優勢にならないといけないので、
> 吹き出しを修正しました。

・そのときに送った原稿の修正(の1枚)です。

On 2016/06/15 18:45, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 第8話も大学の方に届きました。
> 気になった点を記します。
>
> # 先ほど電話で少しお話しさせて頂きましたが、
> # 最後まで目を通しましたので、メールします。
>
> P7:会場となっている建物
> 主催:毎々新聞社 → テレビ局名に変更
>  新聞社がスポンサーを降りたという背景のもとでテレビ放送での
>  トーナメント戦になったという設定ですので、適当なテレビ局名に
>  変更して頂ければ幸いです。
>
> P10右下:歩から並べ始めているように見える図を修正
>  駒の並べ方にも作法があります。
>  下記のページがわかりやすいと思います。
> http://shogi1.com/tanakakaishu-koma-narabekata/
>
> P15中段:羽内の駒
>  細かくてわかりにくいですが、飛車と角が逆のように見えますので、
>  確認をお願いします。
>
> P16左下:
>  玉が最後に置かれることは、ないように思います。
>  印象的な画でもったいないですが…。
>
> P17右上:
>  「王」と「玉」にした方が一般的です。
>  上手(この場合は一郎)が「王」で、下手(羽内)が「玉」になります。
>
> 今回は駒の配置に関する細かい指摘で恐縮ですが、
> どうぞよろしくお願いいたします。

On 2016/06/27 14:32, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 取り急ぎ、第6話に目を通しました。
>
> 簡単な画の修正を二つ、お願いします。
>
> (1) P395 2コマめ: スクリーン横に映されている棋譜
>  P393の2コマめと同じですので変更して下さい。
>  この画面(P395)で「負けました」となっているので、
>  指手番号は、80〜120の間がいいですね。
>  さらにいえば、P396の1コマめに合わせて、最終手は
>  「(先手マーク)3二(何とか)」が良いと思います。
>
> (2) P394 最後のコマ
>  羽内の紙面には「元名人」とあるので、増山の方も「名人」と
>  肩書きを入れておいた方がよいと思います。
>
> 後は軽微な確認です。
>
> (5) P389 注釈
>  補足すると、「C級2組を陥落するとフリークラスになり、順位戦
>  参加できなくなります」となります。
>  ここまで細かく記載する必要はないと思いますが、ご参考まで。
> http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/kitei.html

On 2016/06/27 16:09, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 第9話について、コメントをお送りします。
>
> P2 1コマめ:
>  相手の駒を取るときは、まず、その駒を取ってから、
>  自分の駒を動かします。
>  相手の駒を自分の駒で弾くことはありません。
>  一番簡単な修正は、1コマめの取ってしまう相手の歩を
>  画から消してしまうことだと思います。
>
> P19 2コマめ:「打ち損じ」と「指し損じ」
>  将棋は「打つ」ではなく「指す」ものだという意見が散見されますね、
>  ですが、ここでは「打ち損じ」でよいと思います。
>  駒を駒台から打つときは「打つ」といいます。
>  この場合は「飛車打ち」ですから、「打ち損じ」でおかしくありません。
>  「指し損じ」は少々聞きづらい気がします。

On 2016/06/28 10:56, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 文章の方でさらに気付いた点がありますので、
> ご対応頂けますと幸いです。
> # 追記となってしまい、すみません!
>
> (1) P396 4コマめ:
>  「打ち筋」→「手筋」

On 2016/07/05 22:37, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> (10) P337 左下の盤面
>  セリフと整合性を取るため、下の角を削除する

・2016年7月7日(木) 沢さんと久しぶりの会合。

On 2016/07/15 18:29, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> もう一つ、P326の左下の「横歩取り」の解説ですが、
> 古いタイプのもの(横歩取り2三歩型)になっています。
> 同じページの1コマめが正しく、2筋に歩は打ちません。
>
> 添付ファイルをご覧頂ければと思いますが、順を追って記します。
>
> (1) P326 左下:横歩取りの解説
>  上段の指と2三歩を消す。
>  下段の2三歩を消す。
>  「手前に歩を打たれた」→「飛車先の歩を交換した」
>
> (5) P334 3コマめ:「3月」→「12月」くらいでお願いできれば。
>  羽内と詰め觔君の対局が2020年の夏ですから、1年以上前よりは
>  もう少し近い方がよいと思います。
>  細かい話ですみません。

On 2016/07/26 15:13, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> クライマックスが近づき、ドキドキしますね!
>
>> パネル位置は修正したのですが、いかがでしょう。
>
> ゴチャゴチャ口出しし過ぎて、混乱させてしまい、失礼しました。
> 問題ないと思います。
>
> こちらからの注文はありません。
>
> 一つ、原作にミスがありまして、タイトルの変更をお願いできれば幸いです。
>
> 「人間 vs コンピューター」→「奇跡の一手」
>
> 同様のものを第4話で使っていまして…変更したつもりが、そのままになって
> いました…すみません。

On 2016/07/27 11:25, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> お忙しいところを五月雨式のメールですみません。
>
> いや〜、最初のページの「あおり文言」が格好良いと思って、
> お伝えしたかっただけなんで、本当にすみません。
>
> 「十一年前の…あの一局、あの一手を、私たちは忘れなかった」
>
> いいですね。
> ちょっとシビれました。

On 2016/07/28 21:17, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> ラスト1つ前、11話上がってまいりました。
>
> 原稿とネーム、そして13ページのコマがわかりにくいからと松島さんが付けてく
> れた見本をアップしております。
>
> よろしくご査収ください。
>
> さあ、あと1話!
>
> 引き続きよろしくお願い申し上げます!

On 2016/07/29 2:09, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 1カ所、確認をお願いします。
> 8ページ目の1コマ目です。
>
> 先手後手の棋譜マークが逆のような気がします。
> 先手(羽内)が黒塗り、後手(一郎)が白抜きになります。
>
> また、先手の「2七飛」は「同飛」と記載する方がふつうですので、
> そちらの確認もお願いいたします。
>
> いよいよ最終盤ですね!
> 私も楽しみにしています!

On 2016/08/05 10:40, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 一つ、お願いがあります。
>
> 増山一郎の人物紹介の中で、
> 「体質によりコンピューターの支援を受けられない」
> という文言があります。
>
> すべての設定が明らかになりましたので、真相を盛り込んで
> もらえますと嬉しいのですが、いかがでしょうか。
>
> 具体的には「羽内対康晴の歴史的な一戦で心に傷を負って、
> コンピューター将棋を受け付けられなくなった」という第2話の真相ですね。
>
> 編集の仕事にまで口を出すようで大変恐縮ですが、
> ご検討頂けますと幸いです。

・というような原作者の心配を聞いてもらうこともあります。

On 2016/08/06 16:57, 沢 考史 wrote:
> 伊藤様
>
> なるほど了解しました!
> はっきりさせたほうがよいですね。

On 2016/08/06 17:41, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> ありがとうございます!
>
> 第2話の描写(心療内科に通ったり等)の原因を、そういえば
> 原作では明記しなかったなあ…と漠然と思うようになってきて
> いまして、完結する前に、紹介文をお借りしてハッキリ記述して
> もらえると助かりますという…ちょっと甘えた考えで、スミマセン!!
>
> 通読してもらえればわかると思ってはいるのですが、
> それは書き手の勝手な思い込みなのかも…という細かな心配を
> ですね、しています。
>
> 記述は、下記で異存ありません。
>> 羽内の歴史的な敗戦で心に傷を負い

・また将棋のチェックに戻ります。

On 2016/08/12 12:05, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 拝受しました。
>
> 良いですね!
> ありがとうございます!
>
>> *「永遠の一手」が「2七飛車」だと思って、前柱にも入れたのですが、
>> どうにも自信がありません…トホホ…よろしくお願いいたします!
>
> 正しいです。
> 問題ありません。
>
> P349下段:
> 解説ですから、「2七同飛」でも「同飛車」でも構いません。
> 「同飛車」(または「2七同飛車」)の方が自然な言い回しだと思います。
>
> 関連して、下記を確認して下さい。
> P352のスクリーン(ファイルを添付しました):
> ここも二つ目の(先手)「2七飛」は「2七同飛」または「同 飛」の方が
> 自然です。

On 2016/08/15 11:02, Sawa wrote:
> 伊藤様
>
> お疲れ様です!
>
> 最終回、12話ついにあがりました。
> ご査収よろしくお願い申し上げます。

On 2016/08/15 16:36, Ito Tomoyoshi wrote:
> 沢様
>
> 拝受しました。
> ありがとうございます!
>
> いよいよ最終話ですね。
> 特段の要望はありません。
> このまま進めて下さい。
>
> 一つ前の話になりますが、11話の「引きのあおり文句」が
> 格好良かったですね。
>
> ##
>  究極のヒートアップ!
>  次号、「永遠の一手」感動の最終回!!
> ##
>
> 突っ走ったままゴールできそうで楽しみです。
> どうぞよろしくお願いいたします!

・2016年8月、こうして本編の作業は終了しました。

 メール文だけを記載しましたが、電話打合せも頻繁に行いました。
 将棋の描写について、これでも甘いと言われれば、しかたありませんが、
私自身は満足しています。