永遠の一手 書評の御礼

 なかなか時間が取れなくてブログの更新もなかなできませんが、今月は「永遠の一手」を中心に少しでも書き留めておこうと思っています。
 今日は、ブログで書評を書いて頂いた方々をご紹介して、御礼とさせて頂きたいと思います。

・「豚か狼か」様
 連載開始から欠かさずブログで紹介して頂きました。ありがとうございました。
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3682.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3692.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3702.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3717.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3728.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3741.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3760.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3768.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3778.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3798.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3811.html
http://gsx1100sy.blog53.fc2.com/blog-entry-3820.html

・「コミックナタリー」様
 連載開始、特別編、単行本発売時に取り上げて頂きました。ありがとうございました。
http://natalie.mu/comic/news/190044
http://natalie.mu/comic/news/208774
http://natalie.mu/comic/news/215954

・「ぷりうすの将棋」様
 連載開始、完結、単行本発売時に取り上げて頂きました。ありがとうございました。
http://purius.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-dd9c.html
http://purius.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-a596.html
http://purius.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-3fdf.html

・「将棋アプリを作ってみたり」様
 折々に感想を取り上げて頂きました。ありがとうございました。
http://papaussagi.blog.fc2.com/blog-entry-107.html
http://papaussagi.blog.fc2.com/blog-entry-108.html
http://papaussagi.blog.fc2.com/blog-entry-109.html
http://papaussagi.blog.fc2.com/blog-entry-112.html

・「ササナミ」様
このマンガがすごい!WEB」へもレビューして頂き、3月のベストテン(9位)にランクインさせて頂きました。ありがとうございました。
http://blog.livedoor.jp/manganou/archives/52124653.html
http://blog.livedoor.jp/manganou/archives/52136172.html
http://konomanga.jp/guide/93313-2
http://konomanga.jp/special/95837-2/3

・「エキサイトレビュー」様
 ニュースとして取り上げて頂きました。ありがとうございました。
http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20170106/E1483634881862.html

・「いなかのブログ」様
 単行本をコンテンツに分けてレビューして頂きました。ありがとうございました。
http://inakanoblog.com/itte1

・「知鳥楽」様
「とにかく楽しめる内容」とのコメント、ありがとうございました。
http://shochian2.com/archives/3642

・「ギズモのつれづれ将棋ブログ」様
 気に入ってもらえたのかどうかはわかりませんが、12話にわたってご愛読頂きまして、ありがとうございました。
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2773.html
http://mune1232007.blog121.fc2.com/blog-entry-2817.html

・「うさくん」様
 漫画家の方からお褒めの言葉を頂き、嬉しく思いました。ありがとうございました。
 1月6日分はすでに公開切れのようですので、ご紹介まで。

・「うそんぐのブログ」様
 開発者の苦悩にも言及したコメントをありがとうございました。
http://ameblo.jp/u-song/entry-12246016878.html

・「学習塾モスクラブ通信」様
 お子様向けのシンプルな書評をありがとうございました。
https://plaza.rakuten.co.jp/mosclub/diary/201701200000/?scid=we_blg_pc_lastctgy_1
https://plaza.rakuten.co.jp/mosclub/diary/201701210000/?scid=we_blg_pc_lastctgy_2_title

・「Instagramater」様
 写真付きの書評をありがとうございました。
http://www.instagramator.com/media/1424117704993829667_2310483114

・「漫画マイスペース」様
 丁寧なご感想をありがとうございました。
http://comic-review-10.blog.jp/archives/1063743936.html
http://comic-review-10.blog.jp/archives/1063749267.html

・「さくら総合研求会」様
 簡潔なご紹介、ありがとうございました。
http://enjyu.web2.jp/sakura/?p=1592

・「LH Magazine」様
 将棋漫画一覧でご紹介頂き、ありがとうございました。
https://life-hacking.net/%E3%80%90%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%B6%B2%E7%BE%85%E3%80%91%E5%B0%86%E6%A3%8B%E6%BC%AB%E7%94%BB%E4%B8%80%E8%A6%A7%E5%AE%8C%E5%85%A8%E7%89%88%EF%BC%81%E7%9C%9F%E5%89%A3%E5%B0%86%E6%A3%8B%E3%83%9E%E3%83%B3/

 他にもチャンピオンの話題の中で書評を書いて頂いた方々が大勢いました。あらためまして、御礼申し上げます。

# ツイッターのコメントにつきましては、不慣れですが、機会をあらためまして、ご紹介できればと思っています。

編集長 沢考史

 昨年の今日、6月9日、「永遠の一手」の連載が始まりました。大学入学時の同級生だった沢さんとの念願の一作でした。沢さんは先日、編集長を勇退し、異動となりましたので、直接編集を担当してもらうのは最初で最後の作品になりました。ギリギリ間に合ったという感じです。

 私の手元には、秋田書店に就職が決まった年から今年までに届いた沢さんからの年賀状が22通、残っています。年頭の短い言葉ですが、まんが編集者としての熱い思いが伝わってきます。続けて眺めてみると、一編の作品のようです。毎年、年賀ハガキいっぱいに書いてくれているのですが、ここでは文章の一部を抜粋してご紹介します(私信なのでそのまま公開というわけにはいきませんが、概要ならOKという承諾を沢さんからもらっています)。

1989年
 迷走せる就職活動の結論として、来春より秋田書店にてまんが編集をやっていくことにしました。まんがに取り組んでみるつもりです。いずれ先達の教えを乞いに尋ねたいものだと思っています。

1990年
 一年目の去年は、右も左もわからず、忙しくて、伊藤ジーチャンにアタックをかける余裕がまるでありませんでした。
 ジーチャンの創るような作品と、いつか仕事でつきあいたいと思っている今日コノゴロ…

# 編集者となった沢さんは、毎年、年頭で、私に対してまんがの仕事を誘ってくれました。社交辞令も多分にあったと思いますが、嬉しかったですね。その部分を抜粋します。

1993年
 力を貸してホシー!!と本気で思う私です。ヤイ!!まんが書け!!なんて、ともかく本年もよろしく!!

1995年
 研究は順調?まんがの方はいかがですか。

1996年
 学業も楽しいでしょうが、マンガ業も楽しいですよね!せっかくの才能がもったいない。何かやろーよ!!

# この年、私はコンピュータ史に関するノンフィクション漫画「BRAINS」の原作を書きました。少年誌向けではなかったので、少年チャンピオンに在籍していた沢さんには依頼できず、集英社の青年誌ビジネスジャンプのお世話になりました。

1997年
「BRAINS」拝見しました。ご活躍を知ってうれしかったです。

1998年
 昨年10月、異動で『ヤングチャンピオン』に移りました。(中略)まんがの仕事はいかがですか。一緒に仕事できたら面白いんだがなぁ…

#「BRAINS」の執筆直後に青年誌に異動とは…という感じです。

2000年
 力を借りたいと願いながら、そこまでの状況を創り出せなかった99年でした。うー。(中略)一度時間くださいな!!

2001年
 8月に創刊した「チャンピオンRED」というコミック誌で編集長となり、脳ミソ爆発モードで1年を終えました。今こそ伊藤くんの力にすがりつくタイミングなのでは?とも思ったりします。

# その後、2006年に、沢さんは少年チャンピオンの編集長になりました。

2007年
 昨年1年間編集長を務めた小誌週刊少年チャンピオン(中略)力を貸してくれるとありがたいのですが。

2008年
 果たせなかった“ご一献”、ぜひ今年こそは!!

2009年
 なんとか今年こそ、お目にかからねばー!!

2010年
 伊藤氏の目から現在の漫画界がいかに見えているか、ぜひうかがいたいです!!

2011年
 お力をお借りしたく、本年こそ!

2012年
 今年こそ!!

# そして、2014年、私の方から「永遠の一手」の元原稿を送りました。経緯については以前にお話しした通りです。

http://d.hatena.ne.jp/yayoi_2011/20161209/1481241675

2015年
 ついに今年!
 早々にお目にかかるのを楽しみにしております。

2016年
 年明けには第1話出来上がる…はず!!
 いずれにせよ、今年!!よろしくお願いします!!

2017年
 昨年はホントーーに良い仕事をさせていただき大感謝です
 近々飲みましょう!!未来の話もまた!!

##
 そして、沢さんは編集の仕事を離れました。

 振り返ってみれば、あの日あの時が最後のチャンスでしたね。沢さんに原稿を送って本当に良かったと思っています。当然ながら、感謝しているのは私の方です。

 今後は、もっと大きな形で一緒に仕事ができればと、個人的には思っています。

日常のイベント、10年をかけたチャレンジへの思い

 4月も今日が最終日。前回の記事が3月だったので、4月にも一つは日記をしたためておきたい。
 
 4月の幕開けは改組で始まった。千葉大学の工学部は1学科制になり、総合工学科だけになった。2年生になると、それぞれ希望するコースに進む。教員組織も変わり、私の所属は大学院工学研究院となった。

 研究グループとしてつながりのあるOBにおめでたいことがいくつかあった。
 ある国立大学の准教授だったT君が教授に昇任した。T君、おめでとう!
 任期付きの准教授だったO君が別の大学で任期なしの准教授として着任した。O君、おめでとう!
 博士号を取得したE君が国立大学の助教(任期なし)に着任した。E君、おめでとう!
 博士号を取得したH君が学術振興会特別研究員(継続)として、研究者として独り立ちした。H君、おめでとう!
 博士学生のN君が学術振興会特別研究員(博士学生枠)として、研究者の入り口に立った。N君、おめでとう!

 私自身も少し変化があった。私の専門分野はそれほど明確ではないが、天文学 → 計算機科学 → 3次元映像と進展してきている。現在の専門の関係で、日本光学会ホログラフィックディスプレイ研究会(HODIC)に所属している。この4月から、4代目の会長を務めることになった。まだ不慣れで、周りの人たちに支えて頂きながら、何とかスタートしている。

 ホログラフィといえば、ここ数年、毎年、高校生を受け入れて「ホログラム実習」を学内の数名の先生方と協力して行っている。中心となっているのはSさんである。今年度も実施が決まった。
# Sさん、C高校の皆さん、よろしくお願いします。

 高校生といえば、少々遠方の県立高校から講演の依頼が届いた。「永遠の一手」を題材にして、話をしようと考えている。

 「永遠の一手」の講演は、昨年度は依頼を受けて3回行った。
 2016年10月 東京理科大学大学院(オムニバスの授業の1コマ)
 2017年1月 東京工業大学大学院(オムニバスの授業の1コマ)
 同 3月 電気学会全国大会シンポジウム

 今年度は、上記の高校訪問のほか、高校の理科先生の研究会、東工大大学院から(昨年度に続いての)依頼があり、すでに3件、予定されている。
 「永遠の一手」については、私の周り(大学関係者等)ではそれなりに評判が良く、また折りにふれて記したいと思っている。

 4月のイベントの最後は、29日に行われた研究室のOB会である。毎年、ゴールデンウィーク周辺で行われている。13:00から始まり、夜まで続く。OBも現役生も、その時間の中で、都合のよい時間に来て、都合のよい時間に帰っていく。OBは旧交を温めるとともに、現役生にとっては進路相談の機会にもなっている。
 OBにお祝い事があればケーキが用意される。私は4月生まれなので、最近では、学生が気を使って、誕生日のお祝いをしてくれる。ありがたいことである。

 私はこの4月で55歳になった。10年一仕事と考えると、定年の65歳まで10年となった。この10年をどう生きるか、日常業務が肥大していく中で、思いを巡らせている。

2016年度卒業式・修了式

 先週の3月23日(木)に学部の卒業式があり、24日(金)に大学院の修了式が行われた。卒業、修了の皆さん、おめでとうございます。

 30代の頃は、大学人の私にとって、研究が一番大事だった。研究成果を上げることや、現状よりももっと研究環境の良いところへの異動を希望していた。

 40代から50代になると、それが少しずつ変わってきた。教育に対するやりがいである。教育といっても授業ではない(私は授業が苦手である)。研究室に配属してきた学生に対する研究指導である。
 授業は理系といえども数十名から100名規模で行われる。語弊はあるが、顔の見えない教育である。一方、研究室での研究指導は個別であり、濃密なコミュニケーションのもとで行われる。ときには、人生を左右する決断を共有することもある。

 私は基本的におしゃべりである。見た感じ(のノリ)は軽い。大学人がそういう軽さを持ち合わせていることを良しとしない学生もいる。一方で、気軽に相談に来る学生も多い。ここで弁解する必要はないが、私自身は、見た目ほどものごとを軽く考えているわけではない。
 大学生・大学院生は社会に出る直前を研究室で過ごす。そこで過ごす時間は、おそらく、彼ら自身が考えているよりもずっと貴重な時間である。研究室を巣立っていくこの時期、たくましさを増した卒業生・修了生の姿を見送ることは、感慨深いものがある。

 私は、自分のホームページのトップページに学生の受賞を載せている。今年度は18件に及んだ。受賞は運によるところが大きい。これらの業績を支えているのは、この何倍にも及ぶ学生たちの活動である。受賞に至らなくても立派な研究成果をあげたものも多い。受賞した人もしなかった人も、この一覧を見て「ああ、こういう時代があったな」と振り返ってもらえればと思っている。

http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/

NHKと「栄光なき天才たち」

 昨日の3月25日(土)、NHK-BS1で「“栄光なき天才たち”からの物語」が放映された。「栄光なき天才たち」第1巻・第2話『古橋廣之進』である。
http://www.te.chiba-u.jp/~brains/itot/work/genius/g1/furuhasi_top.htm

 原作を書いたのは1986年、30年前のことである。当時はまだ大学生だった私は、古橋さんに原作を送り、そして、一人で会いにいった。場所は、祖師谷の日本大学である。
 年表によると、当時、古橋さんは58歳で、日本水泳連盟の会長に就任された直後であった。逆に私は、まだ連載が始まる前の、全く無名の若造(24歳)であった。ご多忙の中、緊張気味の大学生相手に、古橋さんは気さくにいろいろな話をして下さった。
 南米遠征でアメーバ赤痢にかかってから、古橋さんは調子を落とした。これはアニメでも紹介されていた。その原因は、ホテルに置いてあったコップの水を飲んでしまったことだったそうだ。そういう体験をいろいろお伺いした。
 原作に関しては満足して頂いたが、一点だけ、修正を指摘された。1948年当時の競泳は9コースで行われ、もっともタイムの速い選手(古橋さん)は4コースではなく、5コースのスタート台に立ったとのことだった。
 それから数年は年賀状の返信を頂き、心配りに恐縮した思い出が残っている。

栄光なき天才たち」では、本編に解説記事をそえている。その最後の一文を次のように締めくくった。当時の思いをそのまま伝えたつもりである。

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古橋廣之進は、間違いなく水泳史上、最大級のスーパースターであった。そして、最も不運な、スーパースターであった。
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 NHKの放映では、その後の古橋さんも伝えられており、水泳一筋の人生が描き出されていた。大変感慨深い作品となっていた。制作に携わった皆様に感謝申し上げたい。
 5月の第2回「陸上編」も楽しみです!

http://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=4419

フジテレビと「栄光なき天才たち」

 平成28年8月13日(土)、フジテレビで「栄光なき天才たち〜名も無きヒーローに学ぶ幸せの見つけ方〜」というドキュメンタリー番組が放映された。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/160813premium/

 NHK双日の話と同じ時期にフジテレビからも打診が届いていた。
 ただ、フジテレビのドキュメンタリーはオリジナルで、タイトルだけ「栄光なき天才たち」を使いたいということだった。私には異存はなかったけれども、フジテレビ側がそれでよいのか少々疑問に思った。オリジナルなら、タイトルも含めてオリジナル番組にした方がよいのではという素朴な疑問だ。
 制作側としては「栄光なき天才たち」というタイトルにこだわりがあることと、律儀に連絡を入れて頂けたことに、何だかとても嬉しい気持ちになった。
(勝手ながら)第2弾があることを期待したい。