SPEEDIと研究者(続報)

 本日アップされたWeb記事によると、東大の早野龍五教授(私自身は面識はありません)は、SPEEDIの存在を聞きつけて、3月17日の段階で鈴木寛文部科学副大臣(当時)と直接会って、データを公開するように要望したそうです。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1112/29/news005_3.html
 牧野さんから教えてもらいました。ありがとうございました。

 これまでの事実から、SPEEDIについて、以下のような図式が浮かび上がります。
  存在を知っていた研究者(日本気象学会長):有効に機能するように統制に回った。
  存在に気付いた研究者(早野教授):データを公開するように要求した。
  存在を知らなかった研究者(牧野さん):最善と思われる方法を提言した。
 それぞれの行動が重なり合って(他にも要因はあると思いますが)、SPEEDIの開示につながったのかもしれません。

 残念だったのは、文部科学省の対応ですね。SPEEDIの稼働が報道された3月21日以降においてでさえも、データの公開を行おうとしなかったのはなぜなのか、どのレベルでの判断だったのか、真摯な最終報告が待たれるところです。