驚異の微小プロジェクタへの挑戦 ― ホログラフィックプロジェクタ

 下馬場さんが中心となって研究開発を進めている「ホログラフィを利用したプロジェクタ」の論文が米国光学会(OSA)Optics Express誌に掲載された。What's Newにも取り上げられ、本日のダウンロードランキングは1位である。

http://www.opticsinfobase.org/oe/fulltext.cfm?uri=oe-21-21-25285&id=269082
http://www.opticsinfobase.org/oe/home.cfm

 OSAやEurekAlert、BusinessWireなどでもニュースリリースされている。

http://www.osa.org/about_osa/newsroom/newsreleases/2013/zoomable_holograms_pave_the_way_for_versatile,_por/
http://www.eurekalert.org/bysubject/technology.php
http://www.businesswire.com/

 何がすごいのか?

 ホログラフィックプロジェクタの特長はレンズを使わないところにある。そのため、次の利点が生まれる。
1)収差がない。
2)小型化できる。
 拡大縮小などの映像操作はすべて計算で行う。
 こうすると、ディスプレイパネルの大きさ程度で装置を作ることができる。現在、最小の液晶ディスプレイパネルの大きさは数ミリ角である。したがって、1cmよりも小さなポータブルタイプのプロジェクタさえ作れることになる。

 まだいくつか課題はあるが、数年後には実用化するのではないかと期待される。

 下馬場朋禄准教授
 http://brains.te.chiba-u.jp/~shimo/index_ja.html