いろいろな事情もあって、東日本大震災は東北地方がクローズアップされる。それはそれで異論をとなえるつもりはない。ただ、やはり「東日本」と呼称されるだけあって、影響は様々な地方に及んでいる。
私の実家は東京にある。古い家だったので、大雨や地震があるたびに、母親が「こわい」と言い続けていた。そこで、思い切って新築することにした。完成したのは5年前の3月初旬で、引越しは3月10日だった。そして、翌日に大地震が起こった。
奇跡的な幸運だった。古屋のままだったら大変なことになっていたかもしれない。
ところが、東日本大震災は1日では終わらなかった。絶え間なく余震が続いた。大きな揺れが起こるたびに、母親は不安に駆られて、外に飛び出した。そして1ヶ月後、脳梗塞で倒れ、1年後に他界した。
直接的な被害はなくても、当時、体調を崩した人は大勢いた。母に限らず、特に年配の方々にとっては大変日々だったことは間違いない。
母の最期が近親に看取られて穏やかであったことは幸いだった。
両親がいなくなるときょうだいも疎遠になってくる。今年は久しぶりに、妹の誕生日にちょっとした贈り物をした。ちょっと格好つけていうと「何かあったときには力になるゾ」というメッセージを込めたつもりである。
http://d.hatena.ne.jp/yayoi_2011/20120628/1340875280
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